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Shangri-la  絵が描ければそこは楽園
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その手で救えるモノ・上
・・・話を振っといてなんですが、嵐なユカ姉ちゃんの前に。
南極兄弟の話考えはじめた初期に構想練ってた内容です。



若い衆・・・のメンバー紅一点のアキラさん。

もう書いてるうちに、なんだろ・・・?
ジレンマ?
まあ、働くママ達の気持ちっつかな。
大げさなんだけども。
私は独身時代からのなんかあっついものはどっかに捨ててしまいましたが。先輩の一人で、男性にも負けず昇進していまなお最前線にいるママさんがいらっしゃいます。
もう迷惑かけまくりですが、ここでこっそりエールを送りたいと♪

では本編どうぞ。
内容は[僕とオカンみたいな弟]の後くらいかな・・・もう順不同更新で土下座。
(今回は上下ですが長いですw)

「なぁ、ヤローばっかでヤなチームだよな?」
喫煙室で煙を燻らせ青梅ケンジは、窓際で外を眺めながらタバコに火をつけた赤城タロに言う。

「あ?そうすかね・・・書類とかデータまとめるの今んところ黄山がひとりでなんでもやっちまうから事務職当分いらないって思ってたんだけど」
ふうっと一息で吐きながら答える。

「オレらんとこ華がなさ過ぎるって。ココとか総務課なんかいいよなーお嬢さんたちいっぱい居るし♪」
硝子越しに見えるこの営業一課フロアーには女性もほどほどにいる。タロたちの営業二課は一つ下なのだがこの階ほほど女性はおらず喫煙室がない為わざわざここに来なければならなかった。

「じゃあ一課に戻れば?」
無表情のままタロが言う。視線は外を向いたまま・・・

「・・・それはそれでつまらない」
クスッと笑い何かに気付いてそっと手をあげる・・・先ほどからチラチラこちらの様子を伺ってる事務員達の方に。数名が喜んで遠慮がちに手を振る。
古巣の顔なじみ。移動して食堂とか廊下ですれ違うだけになってしまった。
ふと、視線を移動し勇ましく歩く女性を目で追う。
「お?アキラちゃん相変わらず忙しそう・・・」
タロはその声に外から視線を外してフロアーのほうに振り向く。営業一課で数少ない女性でタロのか同期だった。
「桃井アキラ・・・青梅さんあーゆーのが好み?バリバリのキャリアウーマンって感じ・・・けど子持ちだったよね?」
ニヤリとわらう。
「好みと言うか・・・ボクはすべての女性の味方だから・・・」
当たり前のように即答。

やれやれ・・・
(ボクって・・・・)
「・・・へえ、そうですか」
呆れた顔で青梅をみる。
・・・この人は本気でそんなこと言うんだな・・・
「そこらの男よりはいい仕事するんだけどな、あいつの上司がくせもんでさー・・・いい加減昇進してもいいんだが。世の中男女平等うたって何年たっても頭の固いオッサンはだめだね・・・オレが重役だったらそんなやつすぐ切っちゃうんだけどなあ?赤城」
意味ありげにクスリと笑う。
「・・・」
返答せず硝子の向こうのアキラをみる・・・たばこの煙だけが動いていた。
首を曲げコキコキならしながら青梅は話を続ける。
「それにさ、旦那とは結構早い時期に別れたらしいよ?向こうヒモ状態だったらしい、アキラちゃんから三行半ってやつ」
アキラちゃんかっこいー惚れちゃうね
タロは呆れた顔で青梅をみる。
「・・・・ケンジさんそんな情報どこから持ってくるんですか・・・」
「ないしょ」
「・・・つうかアキラさん殺気立ってない?」

そのアキラがケータイ片手にこちらにむかってきた。
「お?」

バタンと開けると今まで気にしてなかったのかこの二人がいるのを知り若干顔をしかめ
「お疲れ様です」
と一言いい、奥の給湯室のドアから廊下に出た。
「あれ、邪魔だったかも?つかお前んとこ睨んでなかった?」
閉まったドアを見つめながら楽しそうにタロに訊ねた。
「いや、ケンジさんの方みて睨んでましたよ」
お互い擦り合い。

――――・・・・。

廊下からアキラの声が聞こえる。
なにやらもめているのか声が大きくなってきた。

タロがドアの方へ歩み寄る。
「・・・盗み聞きかよ、お前趣味悪いぞ」
と言いつつタバコの火を消しタロについていく。

「・・・」

―――ええ、ですから病院のほうには妹に・・・連絡とります。私はどうしても今抜けられなくて・・・すみません。動けるようになりしだい向かいますから。
電話を切りまたどこかにかけ直している。
―――ミヨ?私!そう保育所から電話あったでしょ?お願いよ!今トラブっててどうしても抜けれられないのよ。―――
「・・・・」
悪いとおもいつつその電話のやり取りを聞きながら二人顔を見合わせてる。

・・・子供がケガか病気?

タロが廊下に出るドアのノブを回す。
「は?ちょっとお前・・・」
青梅が征するか同時に

「さっさと病院行けよ!!!」
ドアを開け放つとタロが廊下から中まで響くくらいの大きな声でどなった。

フロアーが一瞬静まる。
「・・・何よ」
ケータイを閉じ、また自分のデスクに戻ろうとする。
が、タロに入り口を塞がれてしまう。
「・・・人の話聞いてたの?・・・大丈夫よ妹が向かったから。余計な口挟まないでもらえる?」
睨みつけるようにタロに向き合う。

その鋭い視線に物怖じせず
「アキラさん、母親なんだろ?何でいかないんだよ」
腕を組んで動かない。

「チャーターの車が高速の事故に巻き込まれて遅れてるのよ、下(本社工場)のライン止まりそうなの!午後からのプレゼンもあるし・・・コレでどう?」
一呼吸して
「だからそこどいて」
避けるつもりはないらしい。青梅はタロの背後で様子をみてたが
「一緒にくんでるやついないの?」
同フロアーで仕事をともにしていた青梅には少しだけ顔が緩んだ。
「一人です・・・うちの部、あてになるヤツいないから」
小さな声でいう。ケータイを握り締めた手に力が入る。

「私じゃなきゃダメなの!わかる?チャンスなの!アンタみたいにね出世コースのうのうと歩んでる人にわかるわけないでしょ?こんなときに休んだらまた“女だから”とか言われんのよ、怪我した息子にはもうしわけないけどこればかりは譲れない・・・」
ガマンしていた何かをすべて吐き出すかのように。タロにたいしてではなくもっと別な方向への苛立ちを――
そのとき

―パン!

「赤城!!!」
背後からタロの腕を押さえる青梅。
フロアーの視線が一点に集中する

赤城が桃井アキラの頬を平手で叩いたのだ・・・。

「お前、女に手出すなんて最低だぞ!」
後ろからタロを睨む青梅。
「加減はした・・・」
青梅に振り向き答え腕を振りほどく。
「・・・目ぇ覚ませよ・・・なんのために仕事してんだ?」

「・・・」
答えがでない桃井。
特に痛かったわけではないがショックで無意識に頬に手をあてる。

「全部資料よこせ」
すっと右手を出す。
「え?」

「オレらがなんとかする。だからお前は病院に行け」

「なんとかって・・・できるわけ・・・」

「ウチにはプレゼンのスペシャリストがいる」
にやりと勝気な笑顔で青梅を指差す。

(オレかよ?)
厄介な物件に巻き込まれてしまった・・・

「現場のほうもジロとなんとかする。だから行け」

あまりの騒動に例の頭の固いオッサン・・・いや桃井の上司がきた。
「なんだそうそうしい!」

「あ、すみません。もう話は終わりましたんで」
にっこりとタロが答える。
「きみらは二課の者じゃないか他所に首つっこまないでもらおうか。桃井、資材の手配はどうなった?」
いかにも偉そうな上司だな・・・
「はい、今からすぐ手配します」
アキラは即答し別のいり口からその上司に後ろについて戻ろうとする。
「課長お話があるんですが?」
タロが引きとめた。

「・・・なんだね?」
まだなにかあるのかと面倒くさそうな顔つきで立ちどまる。
「今日の桃井アキラさんの仕事全部うちらで解決します。息子が怪我したそうです彼女を休ませてください」

「部外者が口を挟むな・・・すべて責任もてるのか?失敗したらいくらの損害でると思ってるんだね?子供が大変だ?面倒おきると逃げ口にいいなあ?」
――最近やっと目立った行動をとるヤツが何をできると言うんだ

桃井アキラが凍りついた顔で動かない・・・
青梅がタロに耳打ちする。
(こいつこそ殴っていいぞ?)
部下のフォローする気ねえのかよ?とボソリ。

タロはコクリとうなずき
(殴る価値ないけどね)
「責任は一切こちらの二課で持ちます・・・・ですが、すべて解決した暁にはこちらもただとは行かないんでお願いがあるんですがね?」
「ほう、なんだね願いとは」

「それは追々、話は決まりましたね。では」
タロが強引に話を終わらせてしまった。
オッサンはいい報告を待っていると心にもない言葉を言い捨て去っていった。


「サイテーだなアレ、つうか・・・・あーかーぎー内容わかっていってんのか?」
背後から低音で訴える声がする。
「・・・」
答えない。

決めたら梃子でも動かんってやつぅ?・・・諦めた。
「アキラちゃん今日のプレゼンって何?」

「あの以前、一課に青梅さんがいらして時一度相談した企画のものなんですが・・・」

途端、青梅の表情が明るくなった。
「あ、アレか・・・」
その様子ををみてタロが
「できるよねケンジさん」


「ダレにモノ言ってんだよ」
青梅はすでに勝利宣言。
タロは桃井に振り返り
「アキラさん、資料全部上に持って行くから用意して?」

「え、あ!ハイ」
デスクに足早に戻る。





二課のフロアーの一角。
「あ、おはようございますジロさん」
出入り口に居た黄山がにっこりと笑い声をかける。

「おはようございます・・・でオレはなんで呼ばれたの」
白衣を着たまま試験室から来たジロが不機嫌そうに言う。
タロから至急来いと呼ばれたが青梅を毛嫌いしているので見たとたん見えないバリアーが張り詰めているかのようだ。

「弟君相変わらずご機嫌悪いわねー」
腕を組んで書庫に寄りかかっている青梅がニヤリと見下ろす。
ジロはますます厚いカベを作る。・・・シカト。

「わるいなジロ、ライン止まりそうなヤツってわかる?」
タロは書類に目を通したまま手招き。
「ああ、桃井さん担当しているのだね。トラックが高速の事故で立ち往生してるとか言ってた・・・・それが二課のこの班に関係あるの?」
タロのデスクの背後に回る。
「あの資材ってどっか近くの工場で同じもの使ってない?」

「・・・・あるよ、二箇所」
「じゃあ納期影響ない数量まで借りれるか手配してくんねえかな?お前なら顔きくだろ?」

「せんぱーい、戻りました!!!」
元気な声が響いた。
アキラの荷物を一緒に運んでくるように緑川に頼んでいた。後ろからアキラがついてくる。
「悪かったな。・・・・さてコレで全員そろった」
すっと立ち上がり
「まずは二手に分かれよう。オレとケンジさんはプレゼン、黄山と緑川は資材調達だ、アキラさん申し訳ないけどプレゼン資料ケンジさん動きやすいよう少しいじらせて貰うから」
アキラはこくり頷く。
「黄山、トラックの運転は?」

「工場勤務のとき経験あります、免許は大型まで」
黄山の眼鏡のおくが光る。
「先輩オレは!!!オレも運転!」
緑川はデスクに前のめりになりタロにアピール。
「だめだ初心者マーク。お前は地元なんだから黄山のナビ」
シュンとなる。
「・・・早ければ早いほどいいんだ、工場の場所と抜け道知ってるだろ?黄山はまだココに来て日が浅い、頼んだぞお前の誘導次第だ」
その一言で緑川はパアと明るい表情にかわり
「わかりました任せてください!!」

(・・・人を動かす能力はさすがだなー・・・)
青梅がぼそりつぶやく。
「なに?」
青梅のほうに目をむけタロがたずねる。
「いいやなんでもない。で、アキラちゃん資料はコレで全部?」

「資料訂正ならPCとコレにデータ残ってますので使ってください。」
とノートPCと一本のフラッシュをだす。
「・・・・本当にお願いしてよいのでしょうか・・・」

「だいたいの内容は先にもらってた書類で把握できた、いけるよねケンジさん?」
青梅はアキラからノートPCを受け取りデスクに戻り電源を入れる。
「・・・二度も聞くな、今回は根回しナシでもいける」
余裕の微笑み。
青梅の行動を見てたタロは桃井に視線を移し
「な?」
ふと思い出し小さな紙に何かを書き出しアキラに手渡す。
「あとこれオレのケー番。アキラさんオレの知らないだろ?なにかあったらコレに電話して。あとわからない点きくからできれば病院でケータイ使用許可もらって」

「あ・・・はい」
おとなしくタロの指示に従う桃井。

「あと・・・・さっきはごめん。ひっぱたいて」
なにやら不思議な空気になってきた・・・。
「はーい、いい感じのところゴメン。アキラちゃんパスワードは?」
水をさしたのは青梅で認証画面でとまったらしい。
「アルファベットでK E I S U K E」
一瞬たじろぐが即答する。
「K e i s u k e・・・なんだよ男の名前かよ・・・おっ・・・って随分若い男だな」
PCの壁紙をみた青梅はにやりとする。壁紙の中央にはアキラと息子らしき子供の笑った写真が――
「はやくケイスケんとこ行きな」
画面を見つめたまま手をヒラヒラさせる。
「ごめんなさい皆さんよろしくお願いします!!」
頭を下げさってゆく。
「お気をつけて」
出口付近にいた黄山がやさしい笑顔で声をかけた。
「ありがとう、ごめんなさいお願いします」
ケンジがファイルを開こうとしている最中、隣の席からPCを覗き込むタロ。
(ん?・・・ケイスケって・・・・?)
画像をみて
「あ!」
ゲーム機のところであった少年だった。
・・・「なーんだ息子の写真じゃねーか」

「気になった?アキラちゃんこんな顔もするのかねー」
ファイルを開きながら画面に目を向けたまま作業始める。
「ケンジさんニヤニヤしないでくださいよ、ヘンタイ」

「あ、そういや赤城、あのオッサンに何頼むんだ?」

「あ。あれ?解決したときのおねだり?」
「そうそう、それ、あのオッサンどうにもできねーと思って聞きもしねえで行っちまっただろ?」
全員がタロに注目する。
「・・・・」
が、青梅だけに耳打ちした。
「あ?マジデ?」
青梅は予想外な展開で同様はしたがすぐ戻り
「・・・じゃあ張り切っちゃおうかな♪」



一同
「教えてくださいよ!!!!」
ただ一人ジロは黙ってはいた。
「あとでいいじゃん、さあ今日は昼飯抜きかな?」
皆のブーイングなど構わずタロはデスクの引き出しからインカム取り出し携帯電話に繋いだ。
「では、皆さんよろしくー」

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2009'01'26(Mon)22:08 [ 妄想の絶壁 ] CM0. TB0 . TOP ▲
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